楽しい学校行事の展示

今年度も4ヶ月を過ぎようとしています。
図書館内の月ごと展示はどのように決めていらっしゃいますか。
展示をしすぎると別置ばかりになり、図書館で本を探す、という勉強ができないじゃないか、というおしかりも受けそうですが、前任校ではあまり読書がさかんではなかった&生徒用の蔵書検索端末がなかったので、埋もれた本に光を当てる目的で展示を行っていました。
あたらしい本以外にも、面白い本は多いのです。


頻度としては月1、3〜5ヶ所作成していたので、ネタに困ることが多かったです。
でも、生徒からの評判は上々で、やればやっただけ足を止めてくれました。
意外なところでは他の教職員です。
図書館は閉ざされた空間なので、来館しなければなにをしているのかを見ることができません。
たまたま来館した時に展示が多彩であれば、図書館に対しても興味を持って貰える良いチャンスとなります。


まずは、学校行事に関わること。
[司書的手帳術]4図書部年間計画には、学校行事を掲載しています。
それを見ると、定期試験や修学旅行だけではなく、進路ガイダンス、避難訓練、制服の着方、英語検定などなど、生徒がさまざまなことをする機会が多いことがわかります。
思春期の生徒が興味を持つのは自分に近いことなので、学校行事は外せないテーマなのです。
目安としては、そのイベントが行われる10日前くらいから、終わって1週間くらい展示をするとちょうど良いと思われます。
定期試験の際には、五教科に関わる本や文法の本を並べます。
漢文が読めるようになる
幸重 敬郎
ベレ出版

高校数学がまるごとわかる
間地 秀三
ベレ出版

わたしのお気に入りはこの3つ。生徒も教員もよく借りていってくれました。


修学旅行では、修学旅行先の観光の本だけでなく、歴史の本、海外旅行の本(海外が旅行先だったので)、英会話の本、マナーの本など展示しました。
ハワイなら・・・・

あるハワイ移民の遺言
ケネス T オカノ
川辺書林

映画のパールハーバーのパンフレットと永遠の0をならべてみたり。
対立した歴史が見えて私は面白いです。

制服の着方の日というのがあって、制服の話や、マナーの本も一緒に出しました。
1冊オススメがあったのですが忘れてしまいました。。。

こういうのとか。
探してみると、いろいろな本が展示に使えるので、面白いかと思います。


重要なのは、本を選ぶ視線に角度をつけることだと思います。
学校行事は毎年のことなので、どんどんマンネリになる可能性が高いです。
王道はカバーしつつ、どこまで発想を広げて、読書の入り口を低くするかがポイントとなるかと思います。
例えば、上記以外にも、修学旅行なら「安眠について」の本があっても良いでしょう。
「じゃんけんで勝つ」「レクリエーション」なんてのも、移動中の車内では意外と重宝します。
「写真テクニック」も、修学旅行なら写真を撮りますから、きっと必要だと思う人がいると思います。
こんな風にどんどん広げると、存在感のある展示ができるのではないでしょうか?
だいたい学校行事は月1〜2位であるかと思います。これで1/5は埋まりました。
長くなってしまったので、続きは次の機会に。