楽しい季節展示

<これまで>
楽しい学校行事の展示

次に、季節を感じさせるもの。
以前、よい図書館、嫌な図書館、というものを皆で出し合う機会がありました。
これは根拠があるものではなく、直感的なものだったのですが。
「季節を感じられる図書館っていいよね」、という意見が出ました。
折り紙かなんかでひまわりなど飾ってもいいのですが、図書館は本が命ですから、本でアピールできないかと!
さらに、絵本は使わないしばりをしました。
高校の図書館だったので、家庭科の読み聞かせ向け以外の絵本がほとんどなかったのです。
というわけで、絵本を使わず、本の底力で季節をアピールすることになりました。
まず参考になるのが歳時記の本です。季節ごとの行事を事細かにかいてくれているので助かります。特にこういうのはてっとりばやくて良いです。
こういったもので季節を捉えて、テーマをひとつに絞ります。


例えば、春なら、「端午の節句」にしてみましょう。
その日の由来から、鯉のぼりの作り方、甲冑の種類の本、元服についての本、戦国時代の髪型の本などなどなど、、、。
いろいろな角度から季節を捉えることが可能になります。
甲冑の本なんて男子大好きですよね!最近は歴女も多いですから、女子も見てくれると思います。

季節を文化で捉えましたが、次には、季節を科学的に捉えます。
ずばり気象です。
夏は雷が多く、台風もよく来る。なぜかしら?
というところからの展示も、知的好奇心を刺激すると思います。

などなど。天体の写真集を入れても楽しいかも。


ポイントは、かわいらしくなりすぎないことだと思います。
季節の展示って、結局手芸の好きな司書が作ったぬいぐるみが飾ってあって、肝心の本は10冊くらい、ということが多い印象を持っています。
はい、偏見ですね。そうではないところも多くあるでしょうし、ぬいぐるみは女子生徒の心をつかむ場合も多いです。
でも、10年前のmojae女子高生はそういう学校図書館がださくて嫌でした。
いつまでも取り替えない色画用紙の展示に、幼稚園みたいな花飾り。
説教臭いし、薄っぺらい気すらしていました。いまではそんなことはないのは分かりますが。


本を売る書店ではそういうことをしているでしょうか。
書店内に展示コーナーはたくさん見かけますが、本と展示が逆転している書店は見たことがありません。
図書館も、利用対象年齢を考えながら、あくまで本を手にとってもらうための展示をする必要があるように思います。
これで2/5が埋まりました。続きはまた次回に。