メガネ女子といえば司書ですね

司書といえども読書が仕事なわけがないですね。
今はPC作業が大部分を占めるのではないでしょうか。

ということで念願のjins pcのメガネを購入しました。

jins pcは、スマホやPCのバックライトから出るブルーライトを50%カットします。
寝る前にブルーライト見てると寝つきが悪くなるんですってね。
選ぶにあたっては、この記事を参考にしました。
ブルーライトを吸収/カットするPC用メガネ4製品を試す
ブルーライトを排除するための方法が、zoffjinsではちょっと違うらしいことが何となくわかりました。
また、茶色のレンズは生徒につっこまれまくると思ったので却下となり。
結果、
1)jins
2)度入り(私は目が悪いのです)
3)クリアタイプ
のものにしました。
お店で作って完成するまで、ちょうど2週間かかりました。


つけ心地は、これまで付けていたものとはあまり変わりません。
店員さんには普段使いできますよ、と言われましたのでそのつもりで毎日かけています。


私は頭痛持ちで、PCをし続けるとすぐに頭が痛くなっていましたが、いまのところそういったことはありません。
普通のものを見続けても気になることはありません。
今回下のふちがないタイプのメガネにしたので、その部分が妙に反射するのではないかと思っていましたが、そうでもありません。


ただ、鏡で自分をみると、レンズが青く光っているのが分かります。
ブルーライトを跳ね返しているのだな、と実感できました。

書架番号をつけるメリットとデメリット

現在勤務している学校図書館には、書架番号がついています。
公共図書館などでも、よく見るものですね。
個人的にはあまり好きではないです。てへぺろ


なんでかというと、書架番号と請求記号を混同しやすい気がするからです。
生徒にNDCについて教えると、「じゃあこっちの数字は?」と聞かれます。
読み方も、書架番号なら、「ジュウイチ」、請求記号は「イチイチ」と覚えてNE、というのはちょっと難しいんじゃなかろうかと思うのです。
数字じゃなくても、覚えることがいっぱいなのは面倒くさそうです。というかたぶん私なら面倒くさいと思うからです。


メリットもあります。小学生にはあった方が良いと思います。
PC端末で所在確認をした時に、書架を同定できるので、探しやすくなるからです。
こちらが生徒に書架を伝える際にも、番号を言えば解ってくれるので探している本を早く見付けられるようになるでしょう。


でも、やっぱりそれはデメリットで、生徒が自力で本を探せなくなるんじゃないでしょうか。
端末がないと、好きな本を探せなくなりそうです。
また、生徒がNDCをおぼえられなくなりそうです。
「どうせPCで場所を調べるんだから」、と思われそうというのは生徒を侮りすぎでしょうか。
図書館ってよく分からない、と思われるのが一番嫌だなあと思うことです。
数字がいっぱいでよくわからん、と思われそうです。


あとは、受入の際の手間がネックですかねえ。


図書館は、求める情報を効率的に探せるように本が並んでいるところ、と言いますが、
その法則が厳密すぎることになりそうなことが心配です。
本末転倒になりはしないでしょうか。


ここまで挙げてみたけれど、教育的施設だから、やっぱり無くって良いんじゃないでしょうか。
ただのぐだめきですね。終わります。

ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 三上延 アスキー・メディアワークス

アルセーヌ・ルパンの新刊が出ましたね。予約をしたのですが、まだ手に入りません。

早く読みたい。店頭で買った方が早かったのでは。と軽い後悔を覚えています。
ルパンと言えば、南洋一郎のものが比較的容易に手に入りやすい様子ですが、訳によってずいぶん話の印象が異なりますね。
私は自分の小学校にあった偕成社のものが好みだったので、なんだか別の本を読んでいるように感じました。
南洋一郎のルパン。
悲劇は変わらず悲劇だなあ。
悲しみのないルパンはルパンじゃないけど、かっこいいところが見たい。奇巌城じゃないのも読まなくては
持ち歩きたいので、電子書籍での購入を希望していますが、今のところ偕成社のはない様子。


そんな、本について一見こまかいと思われるような領域を取り扱っているのがビブリア古書堂シリーズ。
本を好きな人なら常識かも知れませんが、フツーに本を読んでる人はあんまり気にしないんじゃないかしら、というところを攻めているなあと思っています。
第二巻。こちらも面白い。
人と本が出会うから面白い。本だけではダメなのね。
栞子さんは気性の荒さを人見知りで隠している気がする。
でも読書と言っても所詮マニア同士の話になっているのでは。
本は本でしかないので、人間よりも優先するのはどうなのかしら。
あ、あと、完全版を読まないと本当に読んだとは言えない!(そこまでは言ってないけど)というのには反対。
誤字脱字すら”原文ママ”とか書かれるのに、それでは更新されて新しいもの以外はすべて「作者の意図とはちがう」ものになってしまう。
作品を書くのは作者だけれど、読み手がどうとらえようと自由なのがいいなあ。たとえテキスト自体が”別物”になったとしても。
私は偕成社派ですが、それぞれがそれぞれのものを好きだと思っていればよいですよねえ。
いまのところ、私としては、プロの人は、それぞれが違うことを覚えとけばよいのでは、といった、ふわっとした気持ちでいます。
「その訳はまちがい」とか、「その版はまだ過程」とか読んだ後で言われると、面白いと感じた心を否定された気分になってしまいそうで。

感情に訴えかける展示

<これまで>
楽しい学校行事の展示
楽しい季節展示
楽しい映画展示
生誕**年展示


さて、行事や季節などを取り上げてきましたが、生徒が興味を持ちやすいものはなんでしょうか。
わたしは、いじめとか友人関係とか。
成績、恋愛、友人関係、オシャレ、タレント、部活、が大部分なのではないか、と思います。
なぜなら、生活の中心が学校で、その小さな中での攻防(といったら大げさですが)が世界であることが多いからです。
それらを直接取り上げても良いのですが、その世界でどういう風に生きているか、闘っているのか、というのが彼らではないかしら、と思っているのです。


そういった生徒たちには、感情に訴える展示が良いのではないでしょうか。
例えば、六情と言われる6つの感情が人間には備わっている、ということを言われたりします。
喜び / 怒り / 哀しみ / 楽しさ / 愛しみ / 憎しみ
こんな感情が基本にあって、それが複雑に重なり合っていろいろな行動を起こしているんでしょうねえ。
げにむずかしき人間の心。


では、本と感情をどう結びつければいいのか、ですが、とっても難しいなあと思います。
だって本から受け取る感情、本を読んで生まれる感情は人それぞれだからです。
泣ける、とか切ないー、とか、いやいやそれよりも脇役が渋い、とかいろいろな感想を得るのが本だからいかんともしがたいでしょう、と思ってしまいますが、そこはこちらで断定します。
読んだ後にそれを語り合うのも良いのでは?と思っているところなので(^^;)


「悲劇の本」
とかにしてしまうと壮大にネタバレしてしまうので、ここは「喜びと悲しみ」とかでお茶を濁してみたり。

これは有名すぎてアレですが、こういうのも混ぜます。
2から読んじゃった。でも面白い。
周りを見て、自分を大切にする、このバランスがとれてる人ってそんなにいないんじゃないかな。
いろんな人がいて、必要とされているから世の中回ってる。たとえ自分にとっては気に入らなくとも。
そのなかで開いていく、幸せである道を進みたいと思わせてくれた。
こういうのとか。
「すかっとしたい本」だったら、ミステリーとかハードボイルドとか勧善懲悪とか喧嘩とかかしら。
やっぱこの人のおもしろいわー
こんどは元spが出てくる。あと奇人も。
終盤になってクイーンがわかるのはほんとにスリリングだった!
やっぱこういうの好きやー
いまのところあたしが好きな本しか出してませんが。
方向性としては感情です。
テーマごとの展示はやりやすいですが、本を読んだ感情を捉えるのは難しい気がします。


憎しみなら、こんなのとか。これとか。
これは大変な話。こころに訴えるパワーが大きすぎて太刀打ちできない。
幸せの記憶が人間の土台になる、というのは本当に感動した。
私も素直に誰かに助けを求めて、そして助けたりしながら幸せに暮らしたい。なにかおかしなことも起きるだろうけれど、なんとか上塗りしたりして、笑っていたい。
主人公は最後に、「ママはもう素直にだれか子供なんかに席をゆずってもいいと思うことができなかったのだ」、と気がついて、そこで許し、というか哀れみをもつことで本当に幸福になれたと思えた。
私は、なにか目の前で起きている事件にとらわれたりしがちだけど、身体が言うことや、幸せの記憶があれば生きていけるかもしれない、と思えた。
などなど。


大切ことは、いろいろな本を生徒に紹介することです。
感情ラベルを付けて、むりやりでも普段手にしない本を読んでもらいたい、というのが展示の目的のひとつじゃないかしら、と思っています。
読める子は「なんじゃこのわけかた」とか思うかも知れません。
それでもよいと思います。
興味を持たない子が、ある程度予測しながら本を読み切って、何かを感じられるなら、無理矢理でも興味を持たせる感情を使わない手はないと思っています。


これでとりあえず5/5まで埋めることが出来ました。
また、以下のような展示のアイディアがあります。
功利主義者の読書術 (新潮文庫)
佐藤 優
新潮社
発売日:2012-03-28
これがかなり無理矢理関連系の読書指南書でした。
どんな話なのやら!?と思っていましたが、色々な本を功利主義的、露西亜的、外交官的に結びつけて無理矢理学習させられた印象を持ちました。
でも興味の持たせ方としては参考になる部分が多々あったと思います。


なんでも本に関連させていくと良いと思います。
やれば反応があるので、それを受けて変えてゆけばよいのですよね。

書店繁盛記 田口久美子 ポプラ社

夏休み、いかがお過ごしでしたか。
私は家事をしていたらいつの間にか過ぎてしまった、という印象でした。
またぼちぼち書きたいなあと思います。
今回は書店関連の本。図書館よりも必死な印象があります。生活かかってるし。
図書館の人、書店の人、すみません。

書店の作り方がわかる!
ネット書店では”売らない”ことで情報統制できちゃうのでは!?と不安になる。
書評は朝日新聞がよさげらしい。あとラノベと京極が親和性あるらしい。そういわれると読者層がかぶる。
新刊と古本が一緒に並ぶアメリカパウエルの本屋が成り立っている!!本屋で原書と日本語訳本をとなりにおいて売れるのも面白い。
書店で客注をしてもいつごろ来るとかは言えないこと(amazonが特殊なだけ)が分かった。ごめん本屋さん。
変な客には機械的に警備員さんでよし。なるほど割り切っている。

図書館と書店の違うとこが、レイアウト図を作って棚を作ること。
隣の本とのストーリーを考えながらならべて、発注量を考えているとは恐れ入る。
どんなものを基本図書にするかすら店舗によって変わってくるなんて。ほんとは作家50音順とか嫌なんてもう理解の範疇でないわー。
図書館とはほんとに逆で、探すのと出会いに行くのでは発想が逆になるのかしらん。


あと図書館は購入が目的ではないから青田買いは難しい。
でも他人の興味を刺激しなくちゃ知的好奇心は満たせない。
もちろん本屋だって売れなくては(他の本を呼び水にしてやるにしても)意味がない。
ラノベに関して、オタク度が強くなりすぎると普通のお客さんが逃げるから、とことんは追わない。というのはなるほどと思う。
広けれど浅いと狭いけれど深い、のバランスが全て。これはわすれちゃいかんね。


理工系が苦手なのは私も同じ。理工系の中での思想や理論の本だけでなくて、実用書的なものも入れるべきとはそのとおりだのう。
社会科学系は、歴史の現代史がすぽりと抜けがち。授業でもあんまやんないし。ソ連とか。
某大型書店では新刊を平積みしたらすぐPOPをつけろ!と教育されているとのこと。徹底しているなあ。
書店発のベストセラーもいいけど、図書館発のベストセラーだってあっていいとおもう。
ぜひぜひおこしたい旋風だ。
結局図書館で夢中になった本は読みたいし教えたいし、自分でも買うもんね。

生誕**年展示

<これまで>
楽しい学校行事の展示
楽しい季節展示
楽しい映画展示

次には、偉い人の展示を考えます。
これまで人類は数えるだけで2000年生き続けています。
偉い人が生まれ、そして死んでいます。
それが繰り返されています。
これを展示に使わない手はありません。


何で調べるかというと、やっぱり手軽なのはこれでしょうか。
月ごとに出来事がかかれまくっているのですいすい探せます。
生誕何年、とか没後何年、とか書いてあるのでそれにちなんで祭ってしまいましょう。


ノーベル賞展示なんかも楽しいですよね。
ちょっと古いですが、こんなものがあります。そろそろ改訂の時期でしょうか。
地域など、速報性以外でのノーベル賞の展示には参考になると思います。


あとはなんと言っても小説の主人公の誕生日。画像がないですね。大きなハードカバーの本です。
これは欧米編で、日本編もあります。個人的には欧米のが楽しいかと思います。
これも絶版なので、図書館で探すと良いと思います。


最後に、占いの本。なぜ占い?と思われるかも知れませんが、誕生日占いはかなりキテます。
生徒はよく読みます。男子も隠れて読んでいるのを司書は知っています。。。
誕生日大全
サッフィ クロフォード
これがいちばん分厚くて楽しい。


ここから、偉い人の業績に広げるのもよし、誕生日が同じ人の共通点を探すのもよし、その時代を切り取った展示をするのもよし、と発想をどんどん広げることができます。
これで4/5が埋まりました。いい感じのペースです。

楽しい映画展示

<これまで>
楽しい学校行事の展示
楽しい季節展示
ここまで脳みそをごにょごにょさせて考えるタイプの展示を紹介してきました。
今回は、ちょっと手抜き!?なワザを紹介します。
映画・ドラマ・アニメ化された本のコーナーを作ります。
読書が苦手な子も、映画化されたもの、アニメ化されたものだと興味を持ちやすいです。
ただ、それを司書が把握し、継続して展示を変えてゆけるかが問題になります。
そこで、本屋さんのHPを活用します。
全国書店ネットワークe-hon メディア化商品
ここには、毎月のメディア化された本が表示されます。
その本が図書館にあるかないかを探して、あればメディア化本として展示します。
そうやって調べてみると、新しい本だけではなく、前から図書館にあるような本もメディア化されていることがよく分かります。
図書館にない本は特に買わなくてちょうどいいくらいでした。


さらに、展示の仕方としては、本だけ展示してもあまり印象に残らないようなので、映画は映画館にあるチラシをもらってきて、壁面に展示します。
TVドラマはHPや新聞記事などを活用するのがよいのかなあと思います。


この展示は常設にできるタイプなので、3/5が常に埋まることになりました。