書店繁盛記 田口久美子 ポプラ社

夏休み、いかがお過ごしでしたか。
私は家事をしていたらいつの間にか過ぎてしまった、という印象でした。
またぼちぼち書きたいなあと思います。
今回は書店関連の本。図書館よりも必死な印象があります。生活かかってるし。
図書館の人、書店の人、すみません。

書店の作り方がわかる!
ネット書店では”売らない”ことで情報統制できちゃうのでは!?と不安になる。
書評は朝日新聞がよさげらしい。あとラノベと京極が親和性あるらしい。そういわれると読者層がかぶる。
新刊と古本が一緒に並ぶアメリカパウエルの本屋が成り立っている!!本屋で原書と日本語訳本をとなりにおいて売れるのも面白い。
書店で客注をしてもいつごろ来るとかは言えないこと(amazonが特殊なだけ)が分かった。ごめん本屋さん。
変な客には機械的に警備員さんでよし。なるほど割り切っている。

図書館と書店の違うとこが、レイアウト図を作って棚を作ること。
隣の本とのストーリーを考えながらならべて、発注量を考えているとは恐れ入る。
どんなものを基本図書にするかすら店舗によって変わってくるなんて。ほんとは作家50音順とか嫌なんてもう理解の範疇でないわー。
図書館とはほんとに逆で、探すのと出会いに行くのでは発想が逆になるのかしらん。


あと図書館は購入が目的ではないから青田買いは難しい。
でも他人の興味を刺激しなくちゃ知的好奇心は満たせない。
もちろん本屋だって売れなくては(他の本を呼び水にしてやるにしても)意味がない。
ラノベに関して、オタク度が強くなりすぎると普通のお客さんが逃げるから、とことんは追わない。というのはなるほどと思う。
広けれど浅いと狭いけれど深い、のバランスが全て。これはわすれちゃいかんね。


理工系が苦手なのは私も同じ。理工系の中での思想や理論の本だけでなくて、実用書的なものも入れるべきとはそのとおりだのう。
社会科学系は、歴史の現代史がすぽりと抜けがち。授業でもあんまやんないし。ソ連とか。
某大型書店では新刊を平積みしたらすぐPOPをつけろ!と教育されているとのこと。徹底しているなあ。
書店発のベストセラーもいいけど、図書館発のベストセラーだってあっていいとおもう。
ぜひぜひおこしたい旋風だ。
結局図書館で夢中になった本は読みたいし教えたいし、自分でも買うもんね。